ミニマリズムを取り入れて
ミニマリストという言葉、考え方に出会ってから5年半くらい経つんだけど、生活に取り入れてきてよかったと思ってる。
心に余裕が生まれるし、「自分は自分」と他人ではなく自分自身に目を向けられることが多くなった。
極端なミニマリスト生活をしている人もいるけど、そこまで辿り着くには結構骨が折れる。
そうはしなくても、自分に合った取り入れ方で、生活を豊かにして行けると思っているので、今回は僕が取り入れて得たメリットと、注意したい点についてまとめていきたい。
意識して得たメリット
過度な贅沢をせず、身の丈の生活を心がけるようになった
収入以上の買い物や、自分の中の満足度を上げ続けるのをやめた。
生活水準を上げることで、確かに今よりいい暮らしになるかもしれないが、一度贅沢を知り、上げてしまった生活水準を下げることは中々苦痛であるということ。
収入に見合わない買い物は、その時は幸福感を得られるが、それは一時的なものであって、今度はそれに見合う物を買い続けていかなければ幸福感は得られなくなってしまう。
ミニマリズムを意識して自分が満足できる生活水準を知り、収入の範囲内でバランスを保つことで、貯蓄が出来たり、自分が使いたいところ(自己投資や、旅行に行く資金)にお金を回すなど、大切にしたいものが自然と明確になってくる。
「足るを知る」ということ。身の回りの持っている物や環境に感謝し、無理に高いものを求めなくてもいい。案外自分が必要としている物って高くなくてもよかったり、たくさん必要としていないこともあるから。
日頃から身の丈の生活を心がけ、その生活に満足できるマインドが出来上がると、たまにする贅沢にも大きな幸福感を得ることが出来るのでとてもおすすめ。
自分の中の定番ができる
毎日着る服や、持ち歩くもの、食べるものや日用品など、自分の中での定番が出来上がってくる。
例えば、Tシャツならこのブランドの黒色、シャンプーや歯磨き粉がなくなりそうなら同じものをリピート買いしようなど、他の物と迷うことなく購入の判断ができる。
定番の一つを持っていればいいので、無駄なものが増えることがない。
その一つ一つをクオリティの高いもの、自分が値段ではなく本当に価値を感じたものにすることだってできる。
定番化することで悩む時間も減り、自分が本当に満足するもので日々を過ごす。
一見難しいと思うかもしれないが、日々の生活の中で自分が無意識レベルで選んでしまう物や服って、必ずあると思うんだ。そういった物を選別するために、一日を振り返り何が好きなのか、何を選んでいるのか、もう一度見直してみてもいいかもしれない。
きっとお気に入りや定番にしたいものが見つかるはず。
余裕が生まれる
悩む時間が減ることで、忙しい毎日の中でも時間的な余裕が生まれる。
安物買いや物欲が減ることで、金銭的な余裕が生まれる。
物が自分の目の行き届く量まで整理され、きれいに整頓された空間に身を置くことで心の余裕が生まれる。
ミニマリズムを心がけることで、ゆとりが生まれゆとりが生まれることで、日々の生活が少し楽に生きられるようになる。余計な心配が減ると視野が広がって、自分が進んでいきたい方向への道筋が見えてきたりするし、取り組むまでの心理的なハードルが下がって、行動してみようという意欲も湧いてくる。
行動してみるだけでいつもの自分から変化しているということだから、そこから何か気付きを得られるかもしれない。
気づきが多ければ、その中で今後の自分の人生で役立つや発見があるかもしれない。
余裕はとても大事で、焦ってきたりイライラしてきたりして初めて自分に余裕がないことに気付き、余裕がないと認識したことに対して、余計にイライラしてしまうなんてこともある。
常日頃から自分に意識を向けて、余裕がある生活を心がけたい。
注意点
人に強要しない
自分が取り入れているからといってパートナーや家族、他人に強要してはいけない。
「スッキリして気持ちよく暮らせるよ」とか、「物を少なくしたり、コンパクトにしたほうが身軽になるよ」と言っても、その話を聞いた受け取り手がどう取るかは分からない。
たしかに、同じ物をいくつも持っていたり、使っていないものはいらないんじゃないかと思っても、その人にとっては必要な物だったりする。
自分はミニマリズム思考を取り入れて、恩恵を十分に感じ取ったことで、その良さを周囲に広めたいのは分かる。
ただそれは、あくまでも「伝える」ことに留めておき、「強要」や「命令」をしてはいけない。
伝えたことで相手の心が動いて取り入れてくれたり、実行している自分の行動を見て、周囲の人も行動を起こしてくれるようなきっかけになればそれでいい。
人が変わるには、その人自身が変わろうと思わなければ変わることはない。
面倒くさかったり自分の思考とは合わないと感じたら、返事はするだろうが多分変わりはしない。
強要することをせず、自分の体験を「伝える」ことを心がける。
物を捨てることを目的化しない
物を減らす、捨てることはあくまでも手段でしかない。
目的化してしまうと、必要な物までも減らさなきゃいけないという意識にすり替わってしまい、実行できないとイライラや不安に駆られる。
他の人は減らすことが出来ているのに、自分は減らせない。劣等感を感じてしまうかもしれない。
ただそれは捨てることを目的化してしまって、捨てられなかった時の自分への期待を裏切っていると感じているから。
必要と思う量の総量は人によって大きく異なるもの。極端な話、100個の物で十分という人もいれば、100個の物では少なすぎるという人もいる。
実際に僕も物は少ないほうだとは思うけど、他のミニマルに生活をしている人と比べたらもっと少ない人だっている。ミニマルな生活、心がけをしているかしていないか、それは自分が決めることで自分の物差しでミニマルであることを決めていいと思ってる。
捨てることだけにフォーカスすれば極端に減らすこともできるが、自分が大事にしていた物まで捨ててしまう可能性もある。
そうならないためにも、捨てることは手段であるということを認識して、自分に必要な物、大事なものは残しつつ、快適と思える物の量にしていきたい。
まとめ
メリットと注意点を挙げてみたんだけど、注意点については気を付けたほうがいいと思っていて、他人に振り回されないことが大事なんだ。
メンタルを安定させられるし、自分の感情をコントロールすることもできるから、個人的に特に注意している。
自分を1番に考えて、ミニマルを意識していきたい。