「物」に執着していた時代
学生時代実家に住んでいたころ、雑貨やインテリアが好きで、自分なりに気にいった「物」を買っては、棚の上に飾ったりしてた。
初めて自分の一人部屋ができたときは嬉しかったのを覚えてる。
自分一人の空間ができることにテンションが上がり、ベッドを置いたり無駄に飾り棚を増やしたりしていた。
間接照明を買ったり、お香やキャンドルなどの香り系、ガラスの器に入れたポプリなんかも置いてみたりしていた。
その頃は、自分が集めた「物」を管理する時間が取れていたし
部屋が自分の好きな「物」で埋まっていくのが幸せだと感じていた。
日々は忙しい
そんな「物」に囲まれた生活を送っていたんだけど、仕事を始めてからは、「物」に費やす時間なんてなかった。
毎日忙しいし、帰りは遅く朝は早い。
休みの日は疲れを癒すためほぼ寝ているか、リフレッシュするために外に行くかのどちらか。
「物」に向き合うなんて考えていなかったし、むしろ使えるお金が増えた分、「物」は増えていった。
管理が行き届かなくなった。
明日は休み。
仕事から帰宅し、自分のベッド(マットレス)にふと目をやると、やたら埃が目立つことに気付く。
何だろうと思い近づいて確認してみると、それは埃ではなく小さい虫だった。
ベッドの下の板を確認してみるとそこにもたくさんの小さな虫が。。。
どうやら湿気がたまっていたことが原因らしく、虫が住み着いてしまっていたようだ。
もうその日からそのベッドでは寝れなくなってしまった。
これは、自分の「物」の管理容量をオーバーしていたことによる失態。
買ったはいいものの、手入れや掃除ができず、気付いた時にはもう使いたくないと思ってしまうほどの「物」に
なっていた。
ふと目に入った「ミニマリスト」という言葉
仕方なくベットを捨てることになったんだけど、この時期あたりから、YouTubeのおすすめで「ミニマリスト」の動画をよく目にするようになった。
どうやら、「物」を必要最低限にして暮らしている人たちのことをいうそう。
日々「物」の見直しをしたり、必要ないものは手放し自分の必要な量だけ、自分のお気に入りの「物」に囲まれて
生活をしている。
ミニマリストという考え方に興味を持ち、ベットを捨てるのを機に、自分の身の回りの「物」を減らし始めた。